NAGARA TV-416J

TV-41J 組立説明書

この度はナガラTV-41Jをお買い上げいただき誠に有難うございます。

このアンテナは小型軽量ながら、入念に設計された7/14/21/28MHz帯用短縮型ロータリー・ダイポールアンテナです。

90度または120度の2通りのV型ダイポールもしくは水平ダイポールとして3通りの選択ができます。

組立に先立ち、この組立説明書をよく読んでアンテナの構造や組立方を十分理解してください。

*** 仕 様 ***

周波数 7/14/21/28MHz帯

型式 V(水平)ロータリー・ダイポール

最大エレメント長 10.63m(水 平 時)/ 9.32m(120゜時)/ 7.64m( 90゜時)

風圧面積 0.26㎡

最大空中線入力 300wSSB(送信機モード)/ 150wC W(送信機モード)

重量 5.5Kg

適合マスト径 38~60mm

特性インピーダンス 50ohm

**** アンテナ概要 ****

◎ 水平ダイポールとVダイポール

★自由空間にある半波長ダイポールのインピーダンスは‘73オーム’になります。

しかし、私たちが現実にアンテナを設置する場合は地上高とか周囲の影響でインピーダンスが変化をします。

半波長ダイポールを仮に、完全導体の大地に置くと、アンテナのインピーダンスは‘0オーム’になり、

地上高0.2波長(7MHzでは8.5m)付近では‘50オーム’となり、

地上高0.35波長(7MHzでは15m)付近で‘96オーム’になります。

この様に、アンテナ本体のインピーダンスは周囲の影響による変化が大きいのがダイポールの特徴です。

★水平ダイポールをVダイポールにすると

アンテナのインピーダンスは低くなり、帯域は狭くなります。又アンテナの効率も低下します。

しかし、建物の影響や地上高の影響を軽減する事ができます。

★ご使用に当たって

アンテナ単体で“SWR1.5”以下に調整できれば良いのですが、前述の様に周囲の影響で非常に難しいものがあります。

又、アンテナ自体の帯域も狭いので、あまり深く考えないでアンテナチューナーの助けを借りて運用されることをお奨めします。

◎ V アングルの選定 (地上高とVアングルのお奨め)

90゜・・・地上高(屋根、ビルの屋上)から給電点までが約2mの取付。

120゜・・・地上高(屋根、ビルの屋上)から給電点までが約4mの取付。

水平・・・・地上高(屋根、ビルの屋上)から給電点までが7m以上の取付。

ご注意・・・・VダイポールのVの谷間に他のアンテナやマストを入れないでください。SWRが下がらないことがあります。